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転職で面接苦手な人が本番でピンチにならないための回答のつくり方

【全職種共通】面接苦手な人が本番でピンチにならないための回答つくり

いきなりですが、面接は得意ですか?

私は、どちらかといえば苦手です。

面接は人生で何度も登場するイベントではないので、緊張しますし、そもそも伝えたいことを論理的に説明するのは、簡単なようで難しいです。

そこで今回は、面接が苦手な人向けに受け答えでピンチにならない面接回答のテクニックを紹介します。
数度の難関面接の経験を元に、ホワイト企業への内定にこぎつけた面接ポイントをまとめてみました。

面接苦手な人が意識したい回答のポイント

先に結論をいうと、どんな職種の転職面接でも、共通して回答に注意したいポイントは以下の内容です。

面接の回答でピンチにならないためのテクニック

  • 発言の最初に結論を伝える
  • 嘘はつかない。根拠は実体験(エピソード)に基づくように
  • 理由に数値が含まれていると現実的で説得力が増す
  • 自分にとって不利になることを伝える必要は無い
  • なぜなぜ分析で最低3回は自問自答をする

面接当日までには上記のポイントをおさえた回答をつくり、内定への近道にしましょう。
細かいように思うかもしれませんが、要点としては、

  • 伝えたいことは分かりやすく
  • 根拠を明確にする

のたった2つです。

本番当日に、アピールどころかおどおどして減点されるのはもったいないです。
受かっても、落ちても悔いの残らない面接にしましょう。

質問の回答は必ず最初に結論を述べる

質問の回答には必ず結論を最初に述べる

回答をする時は必ず最初に結論を述べます。

質問に対して、最初に「イエス」or「ノー」の意思表示をしてから内容を話します。
「○○です。理由は△△です。」という流れを徹底します。

新作映画を見た友人に「あの映画おもしろかった?」と聞いた答えが、「最初に主人公がピンチになって、そこに○○が登場して・・・」なんて話をされてもピンとこないですよね。
話の内容は2の次であって、おもしろかったかどうかを知りたいのです。

他にも、たまにテレビで国会中継が流れていたりしますが、発言している人はダラダラと内容を説明してから最後に結論を持ってくるので、何を伝えたいのか分かりません。

普段の会社生活でも上司に説明をしている時、話の途中で「結論はなんだ!」と言われませんか?
経緯や内容の説明に集中するあまり、結論が無いまま話を続けるのは面接の場でも上手な回答とはいえません。

相手の面接官には役職のある人だったり自分の上司になる人も含まれます。できない社員と思われないよう結論を最初に言いましょう。

結論あり・なしの受け答え

面接官「あなたの強みは何ですか?」

(〇)結論あり
⇒「私の強みは英語です。私は海外業務の経験があり~・・・、だから私は英語を強みとしています。

(×)結論なし
⇒「私は海外業務の経験があり~・・・、だから私の強みは英語です。」

転職前の会社でも「結論を最初に伝える」ということは入社時の研修で学んでいるはずです。
私たちは中途採用の社員になるので、新入社員が学ぶ内容はできて当たり前です。

面接で回答をする時は「結論は○○です。理由は△△です。」を徹底しましょう。

嘘は言わない。根拠は実体験(エピソード)に基づくように

嘘は言わない。根拠は実体験(エピソード)に基づくように

結論の後に説明する根拠は、実体験にもとづいた理由にしましょう。

理由の説明が自分の考え方や性格にもどづいた内容の場合、説得力に欠けます。

自分自身の経験・実績が根拠となるからこそ、説得力が増します。

回答の根拠は自分の経験にもとづくように

(〇)根拠あり
⇒「それは○○です。理由は□□した経験から◆◆という結果になったので、△△と思うからです。」

(×)根拠なし
⇒「それは○○です。理由は△△と思うからです。」

結論の説明に経験を交えることで、自分の実績を知ってもらうことができ、自然と面接官に伝えられる情報も増えます。
アピールすべき場で自分の経験・実績を知ってもらうのは大切なことです。

面接で「○○の経験はありますか?」という話は必ず登場します。

  • 「成功体験」
  • 「失敗体験」
  • 「苦労した経験」
  • 「改善した経験」

などなど。
これらのエピソード話をできるだけ多く準備していると、予想外の質問でも対応できる可能性がぐっと上がります。

また、(できるだけ)嘘はつかないようにしましょう。

自分をできる人間に見せるために、嘘をまじえて実績を誇張したい気持ちも分かります。
本音と建て前を上手に使い分けることは必要だとも思っています。

ですが、嘘がバレた場合のリスクが大きすぎます。

面接官は面接日に始めて会った人間で、普段のあなたを良く知りません。
例え今の会社でたくさんの仕事をこなし、貢献していたとしても、話している内容の根拠が乏しく、嘘と思われてしまった場合、「あなた」という人間を見る目が変わります。

人間は無意識のうちに「何をやったか」よりも「誰がやったか」で評価してしまうので、不信感を持たれた時点で、あなたが話したこと全てが本当のことかどうか分からなくなります。

こうなったら受かるわけがありません。

もし、嘘をまじえて話をする場合は、徹底的に根拠をつくり込みましょう。

(※嘘をつくことを推奨しているわけではありません。)

理由に数値が含まれていると、より現実的で説得力が増す

また、理由を述べる時は数字を使って説明すると、具体的になり説得力が増します。

  • 営業であれば、20%の売り上げアップ
  • 生産技術であれば、10円のコストダウン
  • 品質管理であれば、30%の合格率アップ

など、数字が根拠に含まれると頭にイメージしやすくなるので、相手に与える印象が強くなります。

「だいたい」「けっこう」などのあいまいな言葉は使いません。
できない社員が口にする言葉です。

私が入社1年目の頃に「『だいたい』『けっこう』ってどれくらいだ!」と上司によくいわれたのですが、後輩できるようになって同じ言葉を使われると、「どれくらい?」って聞き返します。笑

典型的なダメな社員と思われないよう、あいまいな表現は避けましょう。
そして、話に具体性を持たせ、説得力を上げるために、できる限り数字を使って面接の受け答えをしましょう。

面接で自分が不利になることを、こちらから言う必要は無い

自分が不利になることをこちらから言う必要は無い

自分が不利になる情報をこちらから話す必要はありません。

突っ込まれて困ることは黙っておくことが吉。
やぶへびになるのを避けます。

例えば私は英語がとても苦手なんですね。
でも海外が絡む仕事の関係で、現地で2ヶ月滞在して仕事をしてきた経験があるんですよ。

海外に行って仕事をしてきたことはアピールになるので話したいけど、語学力を突っ込まれると困ります。

結局、面接では英語には触れず「海外業務の経験があります」というところだけ伝えました。

不利な情報はできるだけこちらから言わない

〇 ⇒ 「海外出張の経験があります」

× ⇒ 「英語は苦手ですが、海外出張の経験があります」

それでも相手は採用面接の経験が多いプロです。

機転が利く面接官だと「英語は得意ですか?」という追加の質問が飛んできます。

自分に不利な情報を説明する場合は、必ずフォローの言葉を付け加えましょう。

弱点にはフォローの言葉を付け足す

(〇)フォローあり
「英語は正直苦手です。ですが、毎日30分程度英単語の勉強をして克服するように努力しています。

(×)フォロー無し
⇒「英語は正直、苦手です。」

これだけで弱点がアピールポイントになります。

こちらの記事
最終面接で内定をもらうために絶対に抑えておきたい質問と回答テクニック
でも説明していますが、自分にとって不利となる「短所」や「失敗した経験」などにも使える方法です。

とっさの質問にも応用できるかもしれないので、覚えておいて損はありません。

  • 自分が不利になることはこちらから伝えない
  • 不利な情報を伝える場合、フォローの言葉を付け加える

根拠を明確にするために、なぜなぜ分析を最低3回はする

なぜなぜ分析を最低3回はする

自分が説明する質問の回答には、なぜなぜ分析を3回しましょう。

なぜなぜ分析とは「なぜその結論になるのか?」「なぜそのような理由になるのか?」という問いをなぜ?なぜ?と繰り返して内容を掘り下げていくことです。

なぜ自動車メーカーに転職したいのか?

「車が好きで自動車メーカーに転職したい」

⇒なぜ車が好きだと自動車メーカーに転職したいのか?

⇒「好きなことを仕事にしたいから」

⇒なぜ好きなことを仕事にしたいのか?

⇒「仕事に対するモチベーションや向上心が上がるから」

⇒なぜ好きなことを仕事にするとモチベーションが上がると思うのか?

⇒「普段から車をいじることが多く、実際に・・・」

ちょっと例文が適当かもしれませんが、上記のように掘り下げます。

なぜ?それはなぜ?という問答を繰り返していくにつれて、だんだんと根拠がはっきりするので、面接官からの追加の質問にも戸惑うことなく回答ができます。

なぜなぜの分析をしていないと、実際の面接では言葉に詰まり「この人は思い付きで行動している」「考えが浅い」「面接の準備をしていない」と思われかねません。

その場で取り繕った嘘の理由を話しても良いですが、嘘がバレたり、不信感を持たれた時点で面接でのあなたの言葉に信用はありません。

「突っ込まれたらどうしようかな」と思う質問に対しては、なぜなぜ分析を必ず絶対やっておきましょう。
特に誰もが思いつく定番の質問は当たり前のように「それはなぜ?」と掘り下げられます。

「それはなぜ?」と掘り下げられた質問

  • 転職理由・・・なぜ転職するのか?この会社に入ってもまた辞めるのではないか?
  • 志望動機・・・なぜこの会社?なぜこの業界?なぜ競合他社ではない?
  • 成功体験・・・なぜうまくいったのか?成功の原因はなぜそれだと思うのか?

まとめ:分かりやすく、根拠を明確に。

以上が、ホワイト企業の面接で内定をもらうために、私が面接の回答対策で注意したポイントです。

もう一度簡単にまとめると、以下の5つですね。

面接回答つくりのポイント

  • 回答する時は最初に結論を言う
  • 嘘はつかない。根拠は実体験(エピソード)に基づくように
  • 理由に数値が含まれているとより現実的で説得力が増す
  • 自分にとって不利になることはこちらか言う必要は無い
  • 突っ込まれても大丈夫なようになぜなぜ分析を最低3回はする

面接はその日始めて会った人間が話をすることになるので、第一印象が影響してきます。

好印象を落とさないように、面接の中身で減点されないようにしたいですし、逆にマイナスな第一印象をくつがえすような面接の中身にしたいですね。

私の場合は

  • 結論を最初に話す
  • 根拠に体験談を結び付け、数字をまじえて話す

を徹底して、面接を乗り切り、ホワイト企業に内定をいただきました。

面接が苦手な人ほど、本番での予想外の質問に対応するのは難しいです。

しっかり練習して失敗しないように対策しましょう。

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