会社員たるもの同業他社の給料って気になりますよね。
「実際、自分の給料って同世代と比べてどうなの?」
「上場企業のはずなんだけど給料が少ないな…」
聞いたこともない会社が高給だったり、名のある上場企業が薄給だったり、ホント?って思えるような会社がチラホラあります。
そこで今回は製造業・メーカーに限定して企業の年収を比較してみました。
自分の会社や気になる企業をチェックしてみましょう。
製造業・メーカー別の年収を比較する前に…
前提として、この記事で掲載している年収は以下の人たちを対象として、ランキングしています。
- 四季報から抜粋している
- 30代後半~40代中盤くらいの人
- 年齢的に何らかの役職はついていそう
- 残業代などの手当ても含まれる
そのため、もしあなたが20~30代であれば
- 記載の年収から-200~-300万
- または×0.7~0.8
が同世代の相場だと思われます。
自動車業界の年収ランキング(完成車・部品メーカー)

世界に羽ばたく日本の自動車メーカーのランキングです。自動車を主体としている、または自動車に搭載する部品を製造している上場企業をピックアップしました。
順位 | 企業名 | 年収 |
1位 | トヨタ | 851万円 |
2位 | ホンダ | 819万円 |
3位 | デンソー | 816万円 |
4位 | 日産 | 815万円 |
5位 | 豊田自動織機 | 813万円 |
6位 | 住友電気工業 | 808万円 |
7位 | 日本精工 | 775万円 |
8位 | パナソニック | 774万円 |
9位 | アイシン精機 | 749万円 |
10位 | ヤマハ発動機 | 745万円 |
11位 | 三菱自動車 | 742万円 |
12位 | NTN | 731万円 |
13位 | ニッパツ | 720万円 |
14位 | NOK | 720万円 |
15位 | ジェイテクト | 712万円 |
16位 | トヨタ紡織 | 711万円 |
17位 | 川崎重工業 | 707万円 |
18位 | テイ・エス・テック | 707万円 |
19位 | 曙ブレーキ工業 | 694万円 |
20位 | 日本特殊陶業 | 691万円 |
21位 | ショーワ | 686万円 |
22位 | スズキ | 681万円 |
23位 | マツダ | 676万円 |
24位 | 小糸製作所 | 667万円 |
25位 | 豊田合成 | 664万円 |
26位 | スタンレー電気 | 654万円 |
27位 | スバル | 652万円 |
28位 | 東海理化 | 640万円 |
29位 | アルプス電気 | 630万円 |
30位 | ケーヒン | 625万円 |
31位 | ユニプレス | 612万円 |
32位 | 日信工業 | 609万円 |
33位 | ミツバ | 578万円 |
34位 | タチエス | 576万円 |
– | ダイハツ | 非上場 |
– | 矢崎総業 | 非上場 |
– | タカタ | 非上場 |
– | カルソニックカンセイ | 非上場 |
– | 日立オートモティブ | 非上場 |
– | ジャトコ | 非上場 |
こうして見ると、知らない企業ってたくさんありますね。自分の仕事と関わったことが無い会社は、社名だけでは何をしている会社なのかさっぱり分かりません。
それでもこのランキングから読み取れるのは、
- 完成車メーカー全てが給料が高いというわけではない
- 聞いたことが無いメーカーでも年収が高かったりする
- やっぱりトヨタグループ・系列は給料が良い
の3つですかね。
また、自動車業界に属していても、自動車本体または部品だけを生産しているわけではありません。
ヤマハ発動機はロボット関係の売上も大きいですし、デンソーはQRコード技術のパイオニアだったりと、部品メーカーの方が高い技術力を持っていたり、特定の事業で高いシェアを占めていたりします。
車が好きで自動車業界を目指した人も多いと思うのですが、プライドよりもお金が欲しい人であれば、給料が良くない完成車メーカーよりも給料が良い部品メーカーを選択した方が幸せかもしれません。
総合電機・電子部品業界の年収ランキング

同じく世界に羽ばたく電機メーカーです。キーエンスの年収には驚きです…
順位 | 企業名 | 年収 |
1位 | キーエンス | 2,110万円 |
2位 | ソニー | 1,050万円 |
3位 | 東芝 | 915万円 |
4位 | 日立製作所 | 894万円 |
5位 | 横河電機 | 863万円 |
6位 | オムロン | 822万円 |
7位 | 三菱電機 | 816万円 |
8位 | 富士通 | 798万円 |
9位 | TDK | 794万円 |
10位 | パナソニック | 774万円 |
11位 | セイコーエプソン | 771万円 |
12位 | シャープ | 759万円 |
13位 | 日本航空電子工業 | 756万円 |
14位 | ヒロセ電機 | 752万円 |
15位 | 村田製作所 | 743万円 |
16位 | ミネベアミツミ | 725万円 |
17位 | ローム | 725万円 |
18位 | 京セラ | 723万円 |
19位 | 太陽誘電 | 722万円 |
20位 | マブチモーター | 704万円 |
21位 | 新光電気工業 | 703万円 |
22位 | ホシデン | 668万円 |
23位 | NEC | 660万円 |
24位 | 本多通信工業 | 654万円 |
25位 | イリソ電子工業 | 647万円 |
26位 | イビデン | 645万円 |
27位 | SMK | 636万円 |
28位 | 日本ケミコン | 633万円 |
29位 | アルプス電気 | 630万円 |
30位 | ニチコン | 601万円 |
31位 | 日本電波工業 | 553万円 |
32位 | 大真空 | 519万円 |
ぶっちぎりのキーエンスはいわゆる自社工場を持たないファブレス企業です。
高い技術力で営業力もすさまじく、利益率は50%以上を軽く超えます。
キーエンスを除くと、個人的には日立が1位かと思っていたんですが、四季報ではソニーが1番でした。しかも1000万円超えてるんですね…
また、東芝が915万円と高給です。
粉飾決算や東証2部への降格などマイナスのイメージが強いですが、年収は良いみたいですね。
ただし、今後も高い需要が続く半導体事業を売却してしまっているので、先行きは明るいわけではないかもしれません。
他にも知名度が決して高いわけではない横河電機やオムロンが高年収なのを見ると、センサーなどの計測機器関係の会社は高給の傾向がありそうです。
産業用ロボット・工作機器業界の年収ランキング

次は製造業を支える産業用ロボット・工作機器業界の年収ランキングです。ファナックは給料すごいですね。2位の安川電機と約500万円の差をつけています。
順位 | 企業名 | 年収 |
1位 | ファナック | 1,364万円 |
2位 | 安川電機 | 861万円 |
3位 | ハーモニック・ドライブ・システムズ | 854万円 |
4位 | 三菱電機 | 816万円 |
5位 | スター精密 | 810万円 |
6位 | DMG森精機 | 808万円 |
7位 | ダイヘン | 806万円 |
8位 | SMC | 785万円 |
9位 | セイコーエプソン | 771万円 |
10位 | ブラザー工業 | 769万円 |
11位 | FUJI | 751万円 |
12位 | ヤマハ発動機 | 745万円 |
13位 | アマダホールディングス | 726万円 |
14位 | 西部電機 | 725万円 |
15位 | ジェイテクト | 712万円 |
16位 | 川崎重工業 | 707万円 |
17位 | オークマ | 706万円 |
18位 | 和井田製作所 | 698万円 |
19位 | 太陽工機 | 662万円 |
20位 | IDEC | 662万円 |
21位 | 不二越 | 650万円 |
22位 | ツガミ | 649万円 |
23位 | 東芝機械 | 634万円 |
24位 | アイダエンジニアリング | 616万円 |
25位 | JUKI | 614万円 |
26位 | 岡本工作機械製作所 | 600万円 |
27位 | ミクロン精密 | 597万円 |
28位 | ユーシン精機 | 571万円 |
29位 | 滝澤鉄工所 | 567万円 |
30位 | OKK | 551万円 |
31位 | 桜井製作所 | 536万円 |
32位 | 豊和工業 | 529万円 |
33位 | 浜井産業 | 528万円 |
34位 | 高松機械 | 506万円 |
35位 | エンシュウ | 498万円 |
設備メーカーは基本的にB to Bの企業なので、一般ユーザー向けの部門がある会社以外は聞きなれない社名が多いかもしれません。
実際にモノを製造する側の会社の人間であれば「たまに来るあの設備メーカーの人ってこんなに給料もらってるんだな」っていう気分なんじゃないでしょうか。
逆に設備メーカー側の人は「あの製造メーカー意外と給料低いんだな」とか思うんですかね。
各業界の年収はあくまで参考に
以上が四季報から抜粋してみた上場企業の年収ランキングです。
だいたい、38~45歳の平均年収になっているので、それなりの役職が付いている人の年収だと思ってください。また、残業代などの手当ても含むようなので、年収が高くても残業がかなり多いという企業もあると思います。
また、冒頭にも言いましたが、もしあなたが20~30代なら各企業の同世代の年収は-300万程度あるいは×0.7~0.8あたりが相場になりそうです。
もっと詳しく知りたいのであれば転職の口コミサイトを見てみるのも参考になります。
(外部リンク:【転職会議】企業の口コミ・評判・求人が豊富な転職サイト )
実際の年収がいくらなのかはその企業の人間でなければ分かりませんが、○○企業よりも△△企業の方が年収が高いというのはどの20代でも30代でも変わりません。
まとめ:年収を上げたいなら転職しましょう
「ランキングでは低くても、今の会社で仕事を頑張れば給料も上がる」という気持ちを持っているのであれば素晴らしく尊敬はします。
ですが、結局年収というのは仕事の頑張りよりも、どこの企業に所属しているかで大きく左右されます。
もし今の会社の給料に不満がある、もっと給料が欲しいと考えるのであれば年齢のチャンスが許す限り転職をしてみるのもおすすめです。
実際に私も転職して年収が+100万円アップしたので、同じ製造業でもやはり差があるのは感じました。
自分の知らない会社で働いてみるのも面白いですよ。
それでは。


