生産技術って英語力は必要なのでしょうか?
年に1度の上司と面談する度に「英語の勉強はしているか」と聞かれるんですが、そもそも生産技術という職種は英語の勉強をする必要はあるのでしょうか?
TOEIC500点台、業務での海外滞在歴3ヶ月の視点から生産技術の英語の必要性についてまとめてみました。
結論:生産技術者も英語スキルは日常会話レベルが必要
結論としては、生産技術も日常会話レベルの英語はできた方が良いです。最低限中学レベルの英語スキルがあればなんとかなります。
ただし、昇進や転職によるステップアップのためであれば、TOEICの点数が必要になり、別の努力が必要になります。
また、海外と関係のない業務をするのであれば、勉強する必要はないでしょう。
そもそもの英語を勉強する目的はというと、
- 上司が勉強しろと言ってくる
- 海外とのやり取りが理解できないから
- 社内で昇進するのにTOEICの点数が必要になる
- 転職活動を有利に進めたいから
のいずれかが主な理由になると思います。
大きく分けると、業務で使用するかどうか、またはスキルアップで必要となるかですね。
前者であれば実際に使えるリスニング、スピーキング、ライティングの実力が必要です。後者であれば、TOEICやTOEFLの点数が必要です。
直近3年以内に英語を使用して業務を遂行する必要がある場合は、少しづつでも英語は勉強をしておいた方が良いでしょう。
逆に英語の使用機会が全くの未定であれば、英語の勉強は後回で自分の業務範囲のの資格の勉強を優先するのがおすすめです。
生産技術が英語を使う場面は現地の担当者とコミュニケーションをとる時

生産技術が実際に英語を使う場面はというと、
- 海外の担当者とメールをする時
- 海外の担当者と電話でやり取りをする時
- 実際に海外に赴いて仕事をする時
のだいたい3つになります。
英語のメールは翻訳サイトで対応すればよい
メールに関してはグーグル翻訳でも使えばだいたい解決できます。
自分の口から発することは無いですし、即答する必要が無いので文章を考えている時間があります。翻訳サイトを開いているところを他人に見られるのは恥ずかしいですが、便利なので使わない手はありません。
私もグーグル翻訳の常習者です。
電話または対面での英会話は難易度が高い
一番ピンチなのは電話or対面での会話です。
電話で話をする時や実際に現地の担当者と面と向かって話をする時は、英語でコミュニケーションをとる能力が必須になります。
相手の発している英語を耳で理解する必要もありますし、内容に対して英語で回答する必要もあり、普段から英語でやり取りをしない人間にとっては難易度高めの無理ゲーです。さらに相手が英語を母国語としない場合は現地語の”なまり”が入っており、ますます言葉が分かりません。
メールだけでのやり取りであれば無理に勉強をする必要は無さそうですが、会話で使う場面があるとさすがに英語の勉強をしておいた方が良いです。
なかでも対面の会話よりも電話の難易度が高いです。
電話では身振り手振りや文字で情報を伝えることができないので、海外業務は現地に行った方がコミュニケーションは取りやすく、英語が苦手でもなんとかなります。
- メールは翻訳サイトを使えば何とかなる
- 電話は情報を伝える方法が口頭なので、コミュニケーションをとるのが難しい
「TOEICの点数が高い=英語ができる」というわけではない

英語力の物差しとしてTOEICやTOEFLの点数を引き合いに出されることが多いですが、「TOEICの点数が高い=英語ができる」とは必ずしも言えません。
私はTOEIC500点台の微妙な立ち位置なのですが、800~900点代の人間が言うには高得点でも全然会話できない人もいるようです。あくまで点数が高い=試験問題を解くのが上手、ということですね。
私たち日本人は義務教育から大学までの約10年間英語を学んできている割には、ペラペラどころか全く話せない人が大半なのがその証拠でしょうか。
高学歴の人がみんな要領が良い人間じゃない、というのと似た感じになっています。
また、仕事が専門的になればなるほど一般的な英単語でカバーできない領域も多いので、新たに勉強をし直す必要も出てきます。
社内外で良い評価を得るにはTOEICは高得点が必須
とは言っても、社内外で良い評価をもらうにはTOEICの点数は必須になります。
その人の英語力を客観的に評価できる試験ですし、履歴書にも書ける世界共通の項目です。
会社によっては一定の点数が無いと昇進できないところもありますし、転職をするにしても高得点であればホワイト企業に入社できる可能性も高くなります。
仕事で使うかどうかは別問題として、将来的に収入を上げたい願望があるのであれば少しづつでもTOEICの点数を高めておく必要はありそうです。
海外に工場を持っている会社なら英語は少しづつ勉強するのがおすすめ

今働いている会社が海外に工場を持っており、いずれはそこで仕事をする可能性があるなら勉強しておいた方が役に立ちます。
せめて日常会話レベルはできるようになっておきたいですね。
仕事の内容は専門性が高くなるので、お互いに伝わりにくいニュアンスがあるのは相手も承知していると思うのですが、簡単コミュニケーションが取れないレベルは業務外でも支障がでます。
現地に滞在中、困ったことがあればホテルのフロントに何かを聞くこともありますし、飲食店で店員に注文する時も意思が伝わりません。
せめて業務外でストレスを抱えないように中学レベルの英語は最低限出来るようになっておきましょう。
効果的な英語(TOEIC)の勉強をする方法は?

そうは言っても英語の勉強をするのはなかなか重い腰が上がりません。
ましてや毎日遅くまで仕事をして、疲れて家に帰って英語の勉強なんてやってられないというのが本音です。
英語の勉強=TOEICで点数を取れるようになる、という視点で英語の勉強をするのであれば、
- リーディング ⇒ TOEICのテキストを買う
- リスニング ⇒ 洋画を字幕なしで見る、YouTubeで英語関連の動画を見る
がおすすめです。
TOEICに向けたリーディングの勉強
読み書きに関しては素直にTOEICのリーディングのテキストを購入して勉強した方が良いです。
私は素直にTOEIC対策のテキストで勉強をして400→500点台までアップしました。
何か代わりとなる勉強方法があって楽をして点数が上がれば良いのですが、こればっかりは学生時代の英語の勉強と同じです。
TOEICに向けたリスニングの勉強
英語の勉強の中で一番の敵がリスニングだと思いますが、とりあえずは字幕なしの洋画やYouTubeで英語に関連する動画を見るのがおすすめです。
まずは英語に対する抵抗感をなくすのが先決で、いきなりテキストに付属しているCDなんか聞いてられません。
英語に限った話じゃないですが、”学習”は苦痛じゃない、眠くならない方法で勉強するのがおすすです。
試験のような英語を聞いて勉強するのは後で大丈夫です。
まずは英語アレルギーを無くすところから始めてみましょう。
英語力は無くても何とかなるが、あった方が圧倒的に有利
結論として生産技術でも英語力はあった方が良いです。
社内で出世する時やいずれ転職する時も有利になりますし、海外と仕事をする時に役に立ちます。ただし、英語と縁の無い仕事をしている場合は特に勉強する必要は無いです。
会社の先輩でTOEIC300点台の人が海外業務をこなしている現状を見ると、TOEICの点数が高い=英語ができるとは思えませんし、500点台の私が海外に3ヶ月滞在した経験からしても英語力は無くても何とかなりますが、あった方が圧倒的に有利です。
義務教育~大学までの間で約10年間英語を勉強してきているにも関わらず、英語が全然話せないのは日本人特有ですが、そんななか英語ができるとやはり一目置かれます。
「今日から勉強しましょう」
…と言うつもりはありませんが、まずはテキストを購入して1日5分勉強するところから始めてみましょう。