転職

【失敗談】最終面接で不合格。実際の面接のやり取りと気づけなかった重要ポイント。

失敗

最終面接、絶対に失敗したくないですよね?
始めて受ける面接でいきなり失敗するとへこみますし、何度も落ちているのであれば、なおさら失敗はしたくありません。

実は私が始めて最終面接までこぎつけた会社の結果は不採用でした。

今となっては意中の会社に内定をもらい、年収も+100万円アップさせることができましたが、最初の最終面接は失敗がスタートでした。

面接を終えるまでは気づかなかったのですが、中途採用の面接の本質を見抜くことができていませんでした。

今回は最終面接で絶対に失敗をしないために、

  • 失敗した実際の面接のやり取り
  • 後で分かった、まずかった点
  • どうすれば採用されたのか

を当時を思い出しつつ紹介していきます。

最終面接の会場に到着するまで

当日は有休を取得し、いつもよりちょっと早めに起床。

ドキドキしながら面接先の会社の最寄り駅に到着し、
「次はこの土地で暮らすことになるのかなあ」
なんて思いながらも早く着き過ぎたので喫茶店で時間をつぶします。

喫茶店では事前に転職エージェントからもらっていた過去の質問内容と私が用意した回答を見ながら復習。

そこそこ良い時間になってきたので、バスに乗り面接会場となる本社工場に到着しました。

この時受けた会社は多数の関連企業を抱え、世界展開している大企業です。
応募したのは本体社員の募集で、採用されると年収が+100万円アップは間違いなしの状況。

面接場所は勤務地となる工場ですが、連結数万人規模の大企業の工場なだけあってそれなりにデカい。

指定された集合時間の20分前に着き、ちょっと早いと思いながらも、服装や身だしなみをチェックしてさっそく守衛所のおじさんに話しかけました。

私「中途採用の面接に来た〇〇と申します。人事の○○様をお願いします。」

守衛所のおじさん「ここは西門だよ。正門はあっちね。」

いきなり入り口を間違えました。

工場が大きいと入り口が北門や西門など複数あります。
私と同じ間違いをしないように、事前に会社ホームページで入り口を調べておきましょう。

ちなみにこの時は西門から正門まで200メートル程度は距離がありました。
面接を受ける前につまづく可能性もあるので、現地に早く来ておいて損は無いです。

小さなポイント①:面接当日は20分程度早めに、会場近辺まで来ておく

で、そんなこんなで正門にたどり着き会社敷地内の待機場所に行くよう指示されました。

待機場所は雰囲気を察するに、おそらく総務や人事、その他の技術職の部署が入っている建屋の玄関ホールです。

自販機や会社の最新の製品が展示されています。
待機場所には打ち合わせに来たであろう、他の会社の人間がチラホラいる中で、同年代のスーツ姿の人間も数人混じっています。

雰囲気で何となく分かるのですが、彼らは私と同じく、中途採用の面接にのぞむ人間です。
少し緊張した表情をしながら、かつ、それとなく失礼の無いような立ち振る舞いをしています。

私はというと、今回は待機場所に会社の製品が展示されていたのでまじまじと見学していました。
二度と来ない可能性もあるので、せっかくなので勝手に見学です。

そして指定時間の数分前に人事の担当者の方が待機場所に来られ、まず最初に行われたのは交通費の清算でした。
面接は数社受けましたが、だいたいどこの会社もまず最初は交通費の清算です。

この辺りは共通なので、「領収書・印鑑・ボールペン・交通費精算書」はバックからすぐに取り出せるようにしておきましょう。

小さなポイント②:交通費の清算はスムーズにできるように、必要なものはすぐに取り出せるようにしておく

実際に交通費の清算を担当してくれる人は面接に直接的に関係ないのですが、イメージは大事ですからね。

交通費の清算が終わったら履歴書と職務経歴書の提出です。
提出した書類を持って人事の担当者は一度どこかに行ってしまいました。
後で分かったのですが、面接官に配るためにコピーをしに行っているんですね。

人事担当者が戻ってきた後は面接会場(ちょっとした会議室)の入り口手前まで移動します。
そこで待つこと10分、面接会場から面接が終わったであろう人が出てきました。

その後、人事と思われる方が私を呼びに来て、いよいよ面接がスタートしました。

実際に失敗した最終面接の開始

面接の始まり

人事に連れられて面接会場となる会議室に入ると4人の男性が座っています。

で、私を連れてきた人事の男性も加わり、5対1の面接のスタートです。

人事「ではこれから面接を始めます。まずは簡単に1分程度で自己紹介からお願いします。」

私「はい。○○と申します。□□出身で△△大学を卒業し現在は☆☆会社の○○部に所属しております。現在の担当業務は・・・

以上、宜しくお願いします。」

自己紹介は完ぺきです。

転職エージェントとの練習の成果もあり、ここまでは自己採点100点満点です。

人事「はい。ありがとうございます。それではこちらも少し自己紹介を・・・」

一番右の人「人事で課長の○○です。」

右から2番目「人事の○○です。」

右から3番目「●●製造部の課長の○○です。」←生産技術職

右から4番目「▲▲製造部の課長の〇〇です。」←生産技術職

右から5番目「最後に私が人事の○○です。」

基本的には人事権を持つ人事の人間と、配属される可能性がある部署の人間が面接官として登場します。

ちなみにこの「所属する可能性がある部署の人間」というのは、採用後に上司になる可能性が高いです。

面接官として登場する人

  • 進行役の人(人事の下っ端)
  • 人事の偉い人(人事の課長職) 1~2人
  • 配属される可能性がある部署の偉い人(技術職の課長職) 1~2人

実際に私が入社した会社の上司は、当時面接を担当した面接官です。

ある意味、上司ガチャともいえる転職活動で、最終面接は上司の雰囲気や人柄を感じ取る最初で最後のチャンスかもしれません。

面接中は頭がいっぱいになるかもしれませんが、余裕があれば少し観察してみるのも良いでしょう。

で、その後は基本的に定番の質問です。
「転職理由」、「志望動機」
この2つを掘り下げた質問が続きます。

で、本題ですが私が失敗したのが「この会社で何がしたいか」という質問です。

面接官「当社に入ったらどんなことをやっていきたいですか?」

私「今まで培った経験を活かしながら、○○をやりたいです。」

この「○○」とは私は経験の実績がなく、ジャンルが違います。
この発言は、私と相手の意思がミスマッチしました。

中途採用というのは即戦力を欲しています。

採用後にイチから育てるわけではなく、不足しているポジションの役割をこなせる能力をもった人間を必要としているのです。

つまり、「私が今まで経験してきた分野で、これからも同じようなポジションについて仕事をしてほしい」ということです。

ポイント③:面接側の希望と自分の希望がマッチしているか?

その後の面接は今になって思うと、面接官とのやり取りは歯ぎれが悪いものでした。

  • 「今まで○○をやってきているけど、なんで△△?」
  • 「△△の内容についてどれだけ関わってきた?」
  • 「△△について今どれだけ知識があるか?」

なんて質問が続き、私の回答はしどろもどろに。

そんなこんなで面接終了です。
だいたい40分程度でした。

最後に進行役の人事からは、1週間以内に合否を転職エージェント経由で連絡するといわれました。

最後にありがとうございました、と面接官に伝えて終わりです。
面接会場を出て、守衛で受け取った入門許可証を返却してトボトボ帰ります。

手ごたえはありませんでした。

帰り道に、転職エージェントに面接終わった&面接(質問)内容についてメールをします。
転職エージェントたちの過去の質問実績のノウハウがここから溜まるようですね。

帰りのバスで窓から外を眺め「この風景をこれから先も見ることはないだろうな」と思いながら帰りました。

4日後、転職エージェントから連絡があり、「残念ながら・・・」という内容。

まあ、そうだろうなと。

以上が、私が初めて受けた最終面接&落ちた話です。

最終面接で失敗しないために抑えておきたかったポイント

この失敗した面接で抑えておきたかったポイントは、「自分の希望と相手の希望がマッチしていたか」でした。

繰り返しになりますが、「会社がなぜ中途採用の募集をしているか?」というと、「即戦力が欲しいから」です。

社内で人手が足りない部署があり、そのポジションをすぐに埋めたいのです。
そのため中途採用の募集を行い、経歴から「使えそう」と判断されたので最終面接に呼ばれています。

企業側が「○○のポジションの人員を採用したい」という考えに対して、「私は○○ではなく、△△がやりたい」なんて話をすると、ミスマッチになる訳です。

面接の帰り道の時点で、

「あの質問に対する回答はまずかったな…」

と自分でも気づきましたし、明らかに雰囲気が変わりました。

不採用の連絡をしてきた転職エージェントからも

  • 「不採用の理由は当社で活躍してほしいポジションと、○○様の希望がマッチしていない」
  • 「今までの経験を活かして活躍してほしかった」

ということを面接先からいわれた。とのことでした。

冷静に考えると、中途採用が内定をもらうまでの流れは以下のようになります。

内定をもらうまでのシンプルな流れ

  1. 会社は○○ができる人間を募集している。
  2. ○○ができる私が応募してきた。
  3. 書類上スペック等も問題ないので最終面接に。
  4. ○○をやりたい。頑張りますとの回答を私がする。
  5. 会社は採用する。

合格までの流れをシンプルに考えると上記の感じですね。

中途採用をする理由の本質をキチンと理解していれば、もう少し面接でもうまく立ち回れたのでは思える最終面接でした。

面接の本質が何かを良く考えて対策をしておくことが大切

会社によって細かいところは違うかもしれませんが、根底にある基本は同じです。

「相手が何を求めていて、適切な回答ができるか」

今まで重要なのは転職理由や志望動機だと思っていましたが、

「会社に入って何がしたいのか、何ができるのか」

といった点も重要になってきます。
忘れずにチェックしておきましょう。

働きながら転職活動をするのは準備段階からかなりのエネルギーを使います。
本番の日に失敗して努力を無駄にしないようにこの記事を活かしてください。

グッドラック。

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