―書類とWebテストを通過し、やっとたどり着いた最終面接―
―ここまで来たら絶対に受かりたい―
経験ある方は分かると思いますが、仕事をしながらの転職活動は普段の生活の何倍ものエネルギーを使います。
絶対に落ちたくないですよね?
今回は、ブラック企業からホワイト企業へ転職するために、必ずおさえて対策した、重要質問とその回答についてまとめました。
絶対に失敗しないために、
必ず採用を勝ち取るために、
今の生活を抜け出すために、
しっかりおさえて対策しましょう。
最終面接で失敗しないために、必ずおさえたい質問一覧
業界や会社・面接官によって面接のやり取りはさまざだと思いますが、重要となるポイントは以下の質問です。
定番・重要となる重要質問一覧
- 一発で不採用もあり得る「転職理由」
- キレイごとはほどほどに「志望動機」
- すらすら言えて当たり前「自己紹介」
- 得意も不得意もアピールに「長所・短所」
- 恥ずかしくなんてない「成功体験・失敗体験」
- やってやるぜ!「何ができるのか・何がしたいのか」
これらの質問は、ブラック企業からホワイト企業へ転職するために、かなり気を使って対策した質問です。
ありきたりな質問ばかりと思うかもしれませんが、回答の仕方にはおさえるべきポイントがあります。
これらの質問の回答は、志望動機以外は他の会社でも使える内容なので、抜け目なくしっかり対策しておきましょう。
一発で不採用もあり得る「転職理由」

新卒の面接では登場せず、中途採用の面接の質問の中で必ず聞かれるのが「転職理由(退職理由)」。
結論から言うと、マイナスの意味になることは絶対にNGです。
ここで言う「マイナスの意味」というのは
- 今の仕事がきついから
- 給料が安いから
- 人間関係が悪いから
転職を考えている、ということです。
正直、”今の会社を辞めて転職をする理由”というのは一般的にも上記の3つが大半なのですが、面接の場では絶対に言ってはいけません。
転職理由が「現状の環境に不満があるから」という理由だと、面接官は
- 「この会社に入っても同じことを思うんじゃないか?」
- 「またそのうち転職するんじゃないか?」
と思ってしまいます。
転職理由が・・・
・今の会社が辛い
⇒この会社でも辛いことはたくさんある。投げ出して辞めてしまうのではないか?
・今の会社は給料が安い
⇒この会社よりも給料が良いところが見つかればまた転職してしまうのではないか?
この会社に入るのはお金目的なのだろうか?
・人間関係が辛い
⇒この人はメンタルが弱いんじゃないか?
もしくは当人がトラブルメーカーじゃないか?
などなど、面接側からすると疑問が付きません。
突っ込みどころが満載です。
採用側からすると、せっかく入社した人材がすぐに辞めてしまうのは痛手ですし、採用に掛かった費用・労力が無駄になってしまいます。
マイナスの意味になる転職理由を正当な根拠で説明をしたとしても、その日始めて会ったあなたのことを良く知らない面接官には言い訳にしか聞こえません。
どうしてもマイナスのイメージを植え付けてしまいますし、転職理由は面接の序盤に聞かれることなので、その後の回答の印象も悪くなってしまいます。
そのため、本音は今の会社に不満があるから転職活動をしているにしても、面接官には明るいプラスの建前で回答しましょう。
参考として、私が内定をもらった時の面接官とのやり取りは以下のようなやり取りでした。
面接官「転職理由を教えてください。」
私「もっと視野を広げて新しいことに挑戦して成長したいからです。」
面「新しいこととはどんなことですか?」
私「御社でやっている○○や○○などにも挑戦して自分のスキルを伸ばしていきたいからです。」
面「それは今の会社ではできないのですか?」
私「できませんでした。上司との面談で話をしたのですが人手不足という理由で取り合ってもらえず…、上司も1~2年で変わるので毎回白紙同然になり…」
こんな感じで面接が行われ、転職理由が掘り下げられました。
100点の回答ではないかもしれませんが、実際に上記の内容でホワイト企業から内定をいただいたので十分な回答になると思います。
「転職理由」に関連するその他の質問
- (転職理由は)今の会社で実現できないのか
- (転職理由は)今の会社で改善しようと試みたか
キレイごとはほどほどに「志望動機」

中途や新卒、アルバイトなど、どんな面接で必ず聞かれる質問が「志望動機」。
- 「なぜこの会社を志望しているのか」
- 「異業種になるのであればなぜこの業界を志望しているのか」
回答はキレイごとになり過ぎないように注意しましょう。
先に結論を言うと、回答例としては
「この会社(業界)のこんなところに魅力を感じている」
「この会社のこんなところが素晴らしいと思い、一緒に働きたい」
などの共感した気持ちが言葉になると自然です。
中途採用は既に社会で働いた経験を持っているので、現実感の無い新卒のようなキラキラした理由では通用しにくいです。
「社会に影響を与える仕事がしたい!」
というような、壮大な理由で回答では疑問を感じます。
私が面接官なら「こいつは堂々と嘘をついてきた」と思ってしまいます。
また、新卒採用は全ての企業が就活シーズンに、いっせいに募集を行いますが、中途採用は
- 人員が不足している会社だけが、
- 不足している時期だけ
募集を行います。
なので、転職希望者がその会社を受けるのは、
「たまたま良さげな求人案内が手元に来たから応募した」
っていう人が大半だと思います。
実際私もそうでした。
だからといってバカ正直に、そのまま伝えるとアルバイト採用と同じレベルです。
なので、現実感のある回答は「この会社の求人を見て、こんなところに共感して入社したいと思った」というのが自然な流れでしょう。
ただ、元々ねらっていた企業があって応募をするのであれば、素直に「これがやりたくて、絶対にこの会社に入りたいんです!」という強い志望動機があっても良いと思います。
ですが、中途採用は募集がランダムである以上、自分が理想としている企業が手元に転がり込んでくることは少ないです。
そのため、強すぎる志望動機は嘘っぽく感じるのも事実です。
嘘っぽさが少しでもあると、その後の回答が本当かどうか怪しく思われるので、強すぎず、弱すぎず、キレイごとになり過ぎない志望動機が必要になります。
志望動機は企業別で考える必要があるので、複数社受ける場合は面接対策の中で手間のかかる質問なのですが、誰もが聞いて不自然にならない回答になるようにしておきましょう。
「志望動機」に関連する質問
- なぜ競合他社ではなく、当社なのか。
- (異業種なら)なぜこの業界なのか。
すらすら言えて当たり前「自己紹介」

面接の質問…というわけではないですが、面接の場で100%登場する内容です。
面接会場に入って着席をうながされた後、最初に言われることが
「まずは自己紹介をお願いします」
ここからスタートです。
人間は第一印象が7割とも言われます。
自己紹介はつまづくことなく、スラスラ言えるように練習しておきましょう。
冒頭に言葉を発する機会なので、マイナスイメージを与えるわけにはいきません。
- 背筋を伸ばし
- 適度な声量で
- 言葉に詰まることなく
- 自信を持って
言える必要があります。
自己紹介はどの会社の面接でも必ず行われるので、定番の自己紹介をできるようにしておきましょう。
実際に私がしていた自己紹介例を載せておきます。
「○○と申します。
○○出身で○○大学○○学部○○学科を卒業しており、現在は○○株式会社に勤務しております。
所属は○○部で主に○○の○○に関する業務を行っており、私は〇〇を担当しております。
開発・設計・品証・製造現場などの社内の人間や取引先や仕入先など幅広い人間と毎日コミュニケーションを取りながら毎日業務に取り組んでいます。(~必要に応じて職務経歴の説明~)
以上、宜しくお願いします。」
ざっくりとこんな感じです。
自己紹介の内容は
- 「名前」
- 「出身地」
- 「出身大学」
- 「今勤めている会社・所属」
- 「今の担当業務」
- 「アピールポイント」
です。
出身地は必須ではありませんが、面接官の中に同郷者がいると、話が膨らんで雰囲気が和やかになることもあります。
企業によっては「簡単に」「1分程度で」「職務経歴を交えながら」など、注文がついていることが多いですが、ポイントは「言葉に詰まらないこと」です。
言葉に詰まっていると、「練習してきていないのかな?」と思われます。
自分にとっても相手にとっても、忙しい仕事の時間を割いて集まった場で準備していないと思われるのはマイナスで、もったいないです。
自己紹介はスムーズに言えて当たり前です。
先ほども言いましたが人間は第一印象が7割と言われます。
その後の面接のやり取りを印象良く進めるためにも、自己紹介はスラスラ言えるように練習しておきましょう。
得意も不得意もアピールに「長所・短所」

自分がどんな人間か知ってもらうことの一つが「長所・短所」です。
自分の強み・弱点を自分で考えるというのは難しいですが、
「なぜそれが長所(短所)と思ったかの実体験」を話せるようにしておきましょう。
質問の回答に「根拠・理由」があるのは当たり前です。
そしてそれは実体験に基づくのがマストになります。
実際に私が回答した長所の例です。
「私の長所はコミュニケーション能力です。
毎日設計や取引先・製造現場とやり取りを行っており、交渉する場面も多々あることからコミュニケーション能力を長所と感じています。」
生産技術としてはよくある毎日ですね。
そして次は短所の例です。
短所は自分の欠点なので少し工夫が必要になります。
「私の短所は○○です。
○○の業務をした時に○○の失敗をしてしまい、○○という点が自分の短所だと感じました。
ただ、それからは同じ間違いをしないように、事前に○○をすることで短所を補うように努力をしています。」
短所をそのまま言ってしまうとマイナスポイントになってしまうので、短所と感じた実体験の後に、必ずフォローの言葉を付け加えましょう。
自分の短所はさらけ出しても問題ないので、必ずフォローする一言を付け加えるようにしてください。
挽回した話を加えることで、短所がアピールポイントになります。
もう一つ、短所の話をする時は注意点があります。
それは「コミュニケーション力」を短所としないことです。
生産技術だろうが、設計だろうが、営業だろうが、人と関わらずに仕事ができる職種は世の中ごくごく一部です。
ましてや大卒資格が必須の募集でコミュニケーションは避けて通れないので、短所にしないでください。
仕事ができる・できない以前の問題になります。
「長所・短所」の回答ポイント
- 長所・短所を述べた後に実体験に基づいた根拠を示す。
- 短所にはフォローの言葉を付け加えてアピールポイントに変えてしまう。
俺はこんなことをやってきた「成功体験・失敗体験」

「成功体験・失敗体験」も定番の質問ですね。
質問される時は「今までの仕事の中でうまくいったことはありますか?」なんて表現になっているかもしれません。
この成功体験・失敗体験は長所・短所と同じように回答をしてください。
- まず、成功(失敗)体験を簡単に述べる。
- 成功(失敗)体験となった経緯を述べる。
- 失敗体験にはフォローを入れる。
この3つです。
回答例としては以下のような内容です。
「私が失敗したと感じたのは○○の業務の時です。
○○にすべきところを気づかずに○○してしまい、挽回するのに○○や○○など多くの人に迷惑をかけてしまいとても反省しました。
ですが、それ以降は○○の前に○○を行うようにしたことで、失敗することなくうまく進めることができています。」
短所を述べた時と同じように、自分に不利となる失敗体験を話すときはフォローの言葉を加えてアピールポイントにしてしまいましょう。
失敗体験でもう一つ注意するのは、会社に莫大な損害を与えた話をしないことです。
嘘にしても笑えないですし、とんでもない奴と思われてしまいます。
実際にそんなことをした経験があったとしても、他の話を失敗例として取り上げましょう。
「成功体験・失敗体験」の回答のポイント
- 成功(失敗)体験は必ず根拠となる話を交える
- 失敗体験はフォローする言葉を付け加えてアピールポイントにする
- 大失敗して会社に損害を与えたような話はしない
やってやるぜ!「何ができるのか・何がしたいのか」

面接の中盤以降で聞かれるこの質問。
- 「具体的にあなたは何ができますか」
- 「この会社に入って何がしたいですか」
今までやってきたことは山ほどあるのに、とっさに質問されると言葉にして説明することが意外と難しいです。
事前に準備しておかないとボロが出ます。
(後で紹介しますが、私はこの質問の回答で失敗しました経験があります。)
「何ができるのか」については、具体的に今までやってきたことを話せるようにしておきましょう。
生産技術であれば
- 設備・型・治具の仕様決め、手配、ティーチング、品質の作り込み
- 生産工程の設計・管理
- 不良発生時の原因究明・条件パラメータの見直し
- 資格を活かした業務
- 海外立ち上げ経験
など、いろいろあるかと思います。
自信を持って言ってください。
基本的には職務経歴書に事前に記入していると思いますが、隅々まで見られていません。
先ほどもいいましたが、今までやってきた経験がたくさんあっても、とっさの質問にすぐに回答するのは意外と難しいです。
事前に今までやってきたことを洗い出して、自分は何ができるかを整理しておいてください。
また、「俺はこれができる!」と自信を持てることがあれば必ず言ってください。
私は海外業務の経験を話したところ
「あっ、職務経歴書に○○って書いてあるねー」
と、見落とされていました。
そんなこともあるので自分がアピールしたいことは必ず言葉にするようにしてください。
そして、さらに注意したい質問が「この会社で何がしたいですか」です。
回答としては「○○がやりたい」になると思うのですが、この「○○」が会社の望むポジションでなければいけません
自分自身が生産技術として経験を積んできており、会社の募集要項にも生産技術を欲していると書いてあるにもかかわらず、「設計がやりたいです」なんてことを言うとアウトです。
会社が中途採用を募集する時は、あるポジションの人員が不足しており、その穴をすぐに埋めたいので中途採用という即戦力を欲しているのです。
自分がやりたい仕事=会社が欲しているポジション、でなければいけません。
元生産技術の人間を設計として雇ったところで、未経験の新人同然で使い物になりません。
会社側からするとメリットがありません。
自分の希望と会社の希望がミスマッチしていると、不採用となってしまう可能性が急激に高くなります。
求人に記載されている募集要項とかけ離れたことを言わないようにしましょう。
ちなみに私が始めて最終面接にたどり着いた会社ではこの質問で失敗して不採用となりました。
失敗した時の話はこちらの記事をどうぞ。
【失敗談】最終面接で不合格。実際の面接のやり取りと気づけなかった重要なポイント。
最終面接にたどり着いた時点であなたのスペックは十分です。
「今まで携わってきた○○の経験を活かしてこれからもこの会社ではこの分野で頑張っていきたい。」
それで十分です。
「何ができるのか」「何がしたいのか」の回答のポイント
- 今までやってきたことは整理しておく
- アピールしたいことは必ず言葉にして伝える
- やりたいこと=会社がやって欲しいことになるように
最終面接で抑えておきたい質問&回答テクニックの一覧
以上が最終面接で抑えておきたい質問&回答のテクニックです。
もう一度簡単にまとめてみます。
最終面接で抑えておきたいポイント
- 「転職理由」でマイナスとなる理由は絶対に言わない
- 「志望動機」強すぎず、不自然にならないように
- 「自己紹介」はすらすら言えるように。第一印象は7割を占める
- 「長所・短所」「成功体験・失敗体験」は実体験を根拠とする。短所と失敗体験には必ずフォローする言葉を付け加える
- 「何ができるのか」はアピールしたいことは必ず言葉にする
- 「何がしたいのか」は会社の募集意図にマッチした回答を
他にもポイントはあると思いますが、失敗しないために抑えておきたいポイントは上記の質問です。
その他、私が面接前に対策していた質問をリスト化しておきます。
重複内容もありますが参考にしてみてください。
最終面接前に事前に対策していた質問リスト
- 自己紹介 → 職務経歴
- 転職理由
- 志望動機(なぜこの業界・なぜこの会社・競合他社との比較・グループ会社はどうか)
- 成功体験 → 工夫した点
- 失敗体験
- トラブル体験
- 苦労した経験
- 何かを改善した体験 → 工夫した点
- 会社に入って何がしたいか
- 会社に入ってどのように貢献できるか
転職の事情は人それぞれなので、質問に対する回答は本心ではないかもしれません。
本音と建て前は使い分けて、転職活動を乗り切りましょう。
面接がうまくいくことを祈っています。
グッドラック


