私はとある企業で生産技術として働いていたのですが、別の企業の生産技術に転職しました。
結果的にブラックな環境からホワイトな環境に身を移すことができ、年収も+100万円アップしました。
敷かれたレールから外れるのは不安でいっぱいでしたが、結果的に転職して満足しています。
この経験を自分の中に留めておくのはもったいなく、転職を少しでも考えている人のために私が転職するまでの道のりを記録しておきます。

目次
このままではまずいと思い、転職を考え始める
私の場合、会社に不満があり転職を考え始めました。
サービス残業が蔓延し、給料も低い。
このまま働くことに将来的にまずいと思いながらも、なかなか行動に移せないこと数年…
真っ暗な会社の帰り道で転職のことを考えつつも、
「どこの会社も同じだろう…」
「次の会社が今よりきつかったら…」
とう思いが頭をよぎり、実際の行動に移せないまま時が過ぎるのがいつものことでした。
とあるきっかけまでは。


本格的に転職を決意する
「今の会社を辞めたい」という気持ちは労働環境が悪い会社に所属していると一度は思うことだと思いますが、実際に行動するには何かしらのトリガーが引かれないと一歩を踏み出せないものです。
私の場合、ふとしたことで会社の後輩(ろくに仕事ができない)が私よりも給料が高いことを知ってしまい、心のトリガーが引かれました。
頑張っても、成果を出してもなかなか給料は上がらず、やっかいな仕事が下りてくることの繰り返し。
「やってられない」
「給料が割りに合わない」
という思いがどんどんあふれ出し、ひそかに転職活動を行動に移すことに決めました。

転職サイトへ登録
やっとのことで重い腰が上がり、まずやったことは転職サイトの登録です。
新卒の就活でマイナビとリクナビを利用したこともあり、今回の転職活動でも同じように登録しました。

始めは求人情報を眺めているだけでしたが、「職務経歴書を記入しておくとスカウト(的なもの)がくる」ということを知り、マイページにある職務経歴書を入力しました。
結構本気で書きました。
今の自分は社会的にどれだけの実力があるのかを知れると思ったからです。それに人生が掛かってますからね。
そして職務経歴書を入力して数日経つと、転職エージェントからメールが届くようになりました。
転職エージェントとコンタクトを取る
職務経歴書を書くと転職エージェントから連絡が来るようになりました。
「あなたの職務経歴書を見て連絡しました。こんな企業があるのですが、どうですか?一度連絡をいただけると幸いです」
というような内容です。
転職エージェントが最初は何か分からなかったんですが、彼らは無料で転職のサポートをしてくれるんですね。
ホントに最初から内定をもらう最後までお世話になり、おそらく彼らの助けなしでは途中で心折れていたかもしれません。

まず最初にやったのは電話での簡単なカウンセリングです。
「なんで転職活動をされてるんですか?」
「どんな職種・業界を希望されているんですか?」
「勤務地はどこを希望されていますか?」
という簡単な内容です。
複数のエージェントと話をしましたが、彼らも転職経験者であることが多く、本音を言うとリアルな話をしてくれます。なかには「そんなんじゃ転職できないですよ」とか言ってくるエージェントもいましたが、同情してくれるエージェントもいたりといろいろです。
複数のエージェントと話をした結果、おそらく同年代だろうと思われる女性のエージェントを通じて企業探しをすることにしました。
自分に合った企業探しを始める
そしていよいよ企業探しの始まりです。
転職サイトに登録した時点でサイト内の求人は見ていたのですが、目移りしていたので転職エージェントに頼りました。
私の場合は、
- 生産技術or生産技術の経験を活かせる職であり、
- 今よりも給料が上がる見込みがあり、
- 雪が積もりにくい土地
という条件で探し、1回当たり5~6社ほどの求人を持ってきてもらってました。
その間に職務経歴書にアドバイスを貰ったり、履歴書を作成したりもしました。
最終的に良さげな会社5社ほどを受けるため、書類選考に応募するようエージェントに依頼しました。



1次面接・Webテストの対策
受ける企業が決まったらエージェント経由で書類を企業に送信してもらい、書類選考です。
書類が通過したら面接の準備です。転職エージェントがいなかったら面接は詰んでいただろう、と言うくらい助かりました。
面接では電話で模擬面接を3~4回ほどやってもらい、平日の夜にも関わらず遅くまで付き合ってもらいました。
その後も面接に向けて自分で復習したり、仕事しながら何かをするというのはエネルギーを結構使いますが、何度も失敗をしたくないのでこの頃は必死でした。
そしていよいよ面接日です。
1次面接・Webテストを受ける
当日は事前に有休を申請し、ちょっと早めに起きてスーツを着ます。
行きの新幹線で何度も練習した面接のイメージトレーニングをしたり、webテストの対策本を読んだりと、ドキドキしながら相手企業へ赴きます。
1次面接はまとめてやるようで、当日は同世代と思われるスーツ姿の人がたくさんいました。
実際の面接は相手と私、1対1です。内定後に分かりましたが、1次面接の面接官は私の上司になる人間(課長クラス)でした。
練習したかいもあり、和やかな雰囲気で終わり、手ごたえを感じながら終えました。
最終面接の対策
1次面接が終わって数日後、エージェント経由で面接通過の連絡をもらい、いよいよ最終面接の準備です。
複数の面接候補日を提示されたので、そこから自分の受けたい日にちを決めます。確定したらすぐに自分の会社に有給休暇の申請をします。
最終面接は平日に行われることが大半なので有休は必須です。間違っても有休を使いきらないようにしておいてください。
ちなみに有休をたびたび取得していると現職の上司は何かを感づいています。内定して退職の意思を伝える時に言われたのですが、今まで全く有休をとらなかった人間が急に有休をとり始めるとだいたい転職か女か家族問題だそうです。
話はそれましたが、最終面接は1次面接をさらに掘り下げた内容になります。エージェントとは電話越しでさらに2回は練習をしました。

最終面接を受ける
面接当日は平日です。
普通の社員が会社の制服をきて仕事をしているなか、一人だけスーツを着て面接です。
今までにない非日常でした。
相手は5人でこちらは1人。なんとも言えないプレッシャーのなか、40分程度面接は行われました。
ちなみに私は始めて受けた最終面接で一度失敗をしています。対策したつもりでしたが、予想していない質問が飛んでくるとボロが出てしまいますね。正直ショックだったのですが、この失敗は確実に次の面接の糧になってくれたのである意味良かったと思っています。

採用・内定の通知
面接が終わり、数日後にエージェント経由で内定の採用通知が届きました。
嬉しかったですね。
人生の中で「合格」「内定」などを経験する機会が少なかったので、こういった結果は自分に自信をもたらしてくれます。
現職場への退職を伝える
次は面接よりも緊張するビックイベント。今の会社に「会社を辞める」ということを伝えます。
正直、最終面接よりも会社を辞めることを伝えることの方がドキドキしました。
案の定、辞めることを伝えるといろいろと理由を聞かれますが、たとえどんなに不満があってもそれをバカ正直に言わないほうが良いです。
後になって分かるのですが、転職先の同僚に前の会社の同僚と知り合いの人間がおり、「○○って知ってますか?」と言われました。日本は広いようで狭いですね。どこで誰が繋がっているか分かりません。
変な噂は立たないようにしたいです。
転職前後を比較してみて
だいぶ飛びますが、数年経った今は以前よりも生活に余裕があり、人間関係も良好です。
仕事は始めてやる内容もあり、最初は苦労することも多かったですが今となっては何とかなっています。
転職前は転職先がブラックだった場合、後悔することを不安に思っていたのですが、今となっては必要のない心配でした。
今はコンプライアンスがうるさく言われる時代なので、どこの企業も昭和の時代感丸出しの人間は減っています。
最初に言いましたが、敷かれたレールを外れるのは勇気がいりますが、本当に将来に不安があり、転職をすることでそれが解決されるのであれば人勢を変える選択肢の一つに転職を入れてみるのをおすすめします。
人生一度しかありません。思いきって行動してみましょう。
